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湯の花の楽しみ方

各殿の泉質概要

各殿の泉質の違い

泉質と成分概要

手宮殿
泉質 陽イオン(ミリバル) 陰イオン(ミリバル)※
ナトリウム―硫酸塩泉
(低張性アルカリ性高温泉)
ナトリウム:約90%
カルシウム:約8%
その他:約2%
硫酸イオン:約87%
塩素イオン:約9%
その他:約4%
朝里殿
泉質 陽イオン(ミリバル) 陰イオン(ミリバル)※
ナトリウム―硫酸塩―塩化物泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)
ナトリウム:約95%
カルシウム:約4%
その他:約1%
硫酸イオン:約58%
塩素イオン:約39%
その他:約3%
定山渓殿
泉質 陽イオン(ミリバル) 陰イオン(ミリバル)※
ナトリウム―塩化物泉
(低張性中性高温泉)
ナトリウム:約80%
カルシウム:約11%
カリウム:約8%
その他:約1%
塩素イオン:約87%
炭酸水素イオン:約10%
その他:約3%
江別殿
泉質 陽イオン(ミリバル) 陰イオン(ミリバル)※
ナトリウム―塩化物強塩泉
(高張性中性温泉)
ナトリウム:約91%
カルシウム:約5%
その他:約4%
塩素イオン:約94%
炭酸水素イオン:約5%
その他:約1%

※陰イオンが20%以上含まれると、泉質に加えることができるようになります。

各殿の浴用の適応症と禁忌症(平成26年7月1日の改定)

  • 一般的適応症
    筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、抹消循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進
  • 泉質別適応症
    きりきず、抹消循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症(平成26年7月1日の改定により、硫酸塩泉と塩化物泉の適応症は同一のものとなりました。)
  • 一般的禁忌症
    病気の活動期(特に熱のあるとき)
    活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
    少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い賢蔵の病気
    消化管出血、目に見える出血がある時
    慢性の病気の急性増悪期 (平成26年7月1日の改定により「妊娠(特に)初期と後期」の文面が削除されました。)

※環境省から出された、一般的適応症、泉質別適応症、一般的禁忌症は上記のようになっていますが、不安な方の温泉の入浴については主治医の先生等の助言を受けてから入浴されることをお勧します。

硫酸塩泉と塩化物泉

湯の花4殿の泉質は小樽の2店舗(手宮殿、朝里殿)に硫酸塩泉の泉質があり、朝里殿、定山渓殿、江別殿の3店舗に塩化物泉の泉質が付与されています。それぞれの泉質の特徴を簡単に説明すると下記のとおりです。

(ア)硫酸塩泉
硫酸塩泉は成分により「カルシウムー硫酸塩泉(石膏泉)」、「ナトリウムー硫酸塩泉(芒硝泉)」、「マグネシウムー硫酸塩泉(正苦味泉)」の3つに分かれ、それぞれ効能に違いがありますが、手宮殿と朝里殿は「ナトリウムー硫酸塩泉(芒硝泉)」になります。硫酸塩泉の効果で外傷に効果があるといわれるとともに、ナトリウム成分による保温効果で、身体が温まり、痛みを和らげる鎮痛作用に期待できます。また硫酸塩泉は「炭酸水素泉(クレンジング作用)」、「硫黄泉(シミ予防/メラニン分解効果)」と並び3大美人(美肌)泉質(※)に数えられ、「肌の蘇生効果」が期待できます。特に保温効果をもつナトリウム成分を持つ「ナトリウムー硫酸塩泉(芒硝泉)」は皮膚に皮膜をつくる「しっとり肌」効果が期待できます。
※pH7.5以上の弱アルカリ性温泉(クレンジング作用)を含めて4大美人(美肌)の湯と言われることもあります。

(イ)塩化物泉
塩化物泉は海水の成分に似た食塩を含む、無色透明な温泉で、「熱の湯(温まりの湯)」とも言われ、保温・保湿効果が高いと言われています。また塩の殺菌効果を傷にも期待できるため、硫酸塩泉と同様に「傷の湯」とも言われたりします。温泉成分のコーティング効果もあるため、肌の角質を取る「美人(美肌)の湯」の後に、入浴すると肌の乾燥を防ぐ「美人(美肌)の仕上げ」にも良いと言われています。江別殿の泉質の塩化物強塩泉は塩化物泉の成分のナトリウムイオンと塩素イオンの含有量が規定値以上に達した泉質の事をいいます。
また塩化物泉は無色透明な温泉ですが、太古の有機物の起源とした「モール泉」を含むことで黒っぽく色が着くこともあります。モール泉は有機物が分解・溶解することで「炭酸水素泉」になることが多く、海の近くのモール泉では「塩化物泉」になることが多いです。

美肌効果

店舗名 溶存物質 泉質 pH値
手宮殿 2.461mg 硫酸塩泉 8.6
朝里殿 2.499mg 硫酸塩―塩化物泉 8.0
定山渓殿 3.841mg 塩化物泉 6.6
江別殿 19.410mg 塩化物強塩泉 7.3

温泉成分を構成する陰イオンの含有量が全体の20%以上を占めると泉質名が付与されます。朝里殿は「硫酸イオンが約59%、塩素イオンが約38%」含まれているため2つ泉質が付与されています。手宮殿は「塩素イオンが約9%」、定山渓殿は「炭酸水素イオンが約10%」程度含まれています。江別殿は「炭酸水素イオンが約5%」となっていますが、もともと温泉成分に炭酸「水素イオンの絶対量が1000mg以上」あるため、美肌効果があると言われる炭酸水素イオンが含まれています。

湯の花各殿の脱衣場に「温泉分析書」と「温泉分析書別表」を掲示していますので、機会があればそちらもご覧になってください。

保温効果

湯の花は「朝里殿」、「定山渓殿」、「江別殿」に「熱の湯」とよばれる塩化物泉の泉質が付与されていますので、お風呂を出たあとも保温効果が期待できます。手宮殿にも全体の約9%程度塩化物泉が含まれています。また手宮殿はナトリウムの量が多い硫酸塩泉(芒硝泉)であるため、ナトリウム成分による保温効果で体をしっかり暖める効果が期待できます。湯の花はどこの温泉も保温効果を期待できるので、身体をしっかりと暖めたい方におすすめの温泉です。

リラックス効果

湯の花各殿には多種多様な浴槽が設置されており、温浴することで、自律神経のうち交感神経が緊張し、いわゆる「目覚め」の効果をもたらすと言われています。適度な発汗作用と皮膚洗浄化作用により入浴後の爽快感が得られると共に、リラックス効果が高まると言われています。

湯の花の楽しみ方

異なる魅力的な泉質で、多種多様な浴槽を持った湯の花は湯めぐりに最適です。

☆湯の花の湯巡り

湯巡りは温泉に入るテーマを持って巡ってみるとまた一段と楽しみも増えます。特に朝里殿から定山渓殿へと続く道は、朝里峠や定山渓レイクといった風光明媚なスポットを通りますので、気分転換にも最適です。

湯の花は各殿ごとに様々な効能を備えているので、4殿を巡ることで、
美肌対策湯巡りや冷え性対策湯巡りなど色々な湯巡りを楽しむことが出来ます。

※手宮殿→定山渓殿:(所要時間:約1時間10分(車))
※朝里殿→定山渓殿:(所要時間:約50分(車))
※定山渓殿→江別殿:(所要時間:約1時間10分(車))
※上記所要時間については、天候状況及び交通状況によって変わります。

温泉入浴の注意事項等

温泉の浴用は、以下の事項を守って行う必要があります。

  1. 入浴前の注意事項
    • 食事の直前、直後及び飲酒後の入浴はさけること。酩酊状態での入浴は特に避けること。
    • 過度の疲労時には身体を休めること
    • 運動後30分程度の間は身体を休めること。
    • 高齢者、子供及び身体の不自由な人は、1人での入浴を避けること。
    • 浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと。
    • 入浴時、特に起床直後の入浴時などは、脱水症状等にならないよう、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。
  2. 入浴方法
    • 入浴温度
      高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。
    • 入浴形態
      心肺機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴による入浴を望ましいとされています。
    • 入浴回数
      入浴開始後数日間は、1日当たり1~2回とし、慣れてきたら2~3回まで入浴回数を増やしても良いとされています。
    • 入浴時間
      入浴温度により異なりますが、1回当たり、初めは3~10分程度とし、慣れてきたら15~20分程度まで延長してもよいとされています。
  3. 入浴中の注意
    • 運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。
    • 浴槽から出るときは、立ちくらみを起こさないようにゆっくりと出ること。
    • めまいが生じ、又は気分が不良となった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を
      低い位置に保ってゆっくり出て、横になって回復を待つこと。
  4. 入浴後の注意
    • 身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温 及び30分程度の安静を心がけること(ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸 性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方が良いとされています。
    • 脱水症状等を避けるため、コップ一杯程度の水分を補給すること。
  5. 湯あたり
    温泉療養開始後おおむね3日~1週間前後に、気分不快、不眠若しくは消化器症状等の湯あたり症状又は皮膚炎が現れることがあります。このような状態が現れている間は、入浴を中止するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待ってください。
  6. その他
    浴槽水を清潔に保つため、浴槽にタオルは入れないでください。
  • 手宮殿
  • 朝里殿
  • 定山渓殿
  • 江別殿